方言について

医療と方言プロジェクト

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    言語聴覚士のための方言データの公開を始めました。詳しくは医療と方言プロジェクトのページへ
熱気球から見た白馬三山

 

美ヶ原・美しの塔

WORKS

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    1 まずはテーマを決めよう

    方言調査の前に、自分が方言の何を調べたいのか、ということをはっきりさせておきましょう。調査をしながら目的を考えるのでもかまいませんが、あらかじめはっきりさせておくと調査もスムーズです。
    自由研究でどんなことができるのか、いくつかアイデアをあげてみました。やってみてアドバイスがありましたら、ぜひお知らせください。

    ●方言地図を作ってみる

    例えば、県内を例に、いくつかの単語をあげてその方言を地図にしてみるのはどうでしょうか? お手玉、かたぐるまなどの遊びに関する語は、比較的バリエーションが豊かです。あらかじめ県の端あたりに住んでいたり、島に住んでいたりする人の場合は、違う県や島、一つの島の中でも集落が違うと言葉も違うことが多いので、調べてみる価値はありそうです。
    あらかじめ「違いが出そうだ」という項目に目をつけて、いくつかやってみてはいかがでしょうか? その他にも、方言とは少し違いますが、じゃんけんのかけ声や大富豪(大貧民)のルールなどは、学校によって違うこともあるのでやってみるとおもしろいかもしれません。

    ●決まったジャンルの単語を集めてみよう

    漁師町であれば、漁師さんに風の呼び名をいろいろ教わってみましょう。共通語と同じ語であっても、それもOK。方言の語や、共通語の語など、たくさん集まるはずです。漁師さんは風の名前をたくさん知っていて呼び分けるのですが、それはなぜでしょうか? それぞれの風の特徴を聞いてみると、漁師さんと風の関係がわかってくると思います。(漁と風は関係がある、ということですね)
    それ以外にも、漁師さんと潮の流れの単語、または、雪国での雪の呼び名、など、いろいろと聞いてみると良いでしょう。都会ではわからない生活の知恵が、言葉の面からわかることも多いでしょう。

    ●口まねをしてみよう!

    お年寄りに話をしてもらって、口まねをしてみましょう。

    話し方をまねてみることで、方言独特のリズムがわかってきますよ。 また、自分の方言の特徴を考えてまとめてみましょう。もちろん、発音の特徴も含みます。

    ●いろいろな文章を方言に訳してみよう!

    例えば「桃太郎」を方言に訳してみませんか? 今日の新聞を、手分けして方言に訳してみるのもどうでしょう?あるいは、方言で日記を書いてみるのもおもしろいでしょう。

    ●方言グッズを探してみよう

    少しお金がかかるのですが、旅行などでどこかへ出かけた時には、その土地の方言が書いてあるものをさがしてみましょう。 売られているおみやげ物には、方言が書いてある湯呑みやのれん、小さな本もあるでしょう。
    町の看板にも方言が出現していることが時々あります。これは自分の住んでいる土地で探してみてもおもしろいでしょう。どこに方言の看板があるか、地図を作ってもよいでしょう。デジカメで撮影して、地図に貼り付けてみるときれいですよ。

    2 方言をどうやって調べるか

    本で調べる

    図書館にでかけてみると、方言辞典がありませんか? 市町村が出している「市史・町史・村史」にも掲載されていることが多いですし、地方ごとに方言辞典もあります。 これについては、いろいろな本があるので図書館で調べてみましょう。 また、全国を対象とした「日本方言地図」、各種の方言辞典をひとつひとつみてゆくこともできます。

    主なものとして、
    「日本方言地図」 国立国語研究所 :大学にはたいていあります。公立図書館は大きければあるかも。
    「日本方言大辞典」 小学館
    「講座 方言学」 国書刊行会 :各地方別に出ています。
    「全国方言一覧辞典」 学研 :ハンディーサイズで比較的手に入りやすい。一覧になっています。

    ただ、単語本位のものが多いのでこれを利用して何かする、という場合には不向きです。また、明治書院の「○○県のことば」シリーズ(現在刊行中)も便利でしょう。

    実際に出かけて調べる(ベスト!)

    人に尋ねてみましょう。 自分のおじいさんやおばあさん、近所のお年寄りなどに実際に何かを話してもらえば理想的です。方言を使って昔の話をしてもらったり、何気ない会話でももちろん大丈夫。 生きた方言を得るには、これが一番確実な方法です。
    ▲どんな人がいい? 気軽に話のできるお年寄りがいれば理想的。緊張せず話してもらわなくてはいけません。 自分のおじいさんやおばあさん、または、近所のお年寄り。話好きな方がいいですね。 心あたりがなかったら、「方言や昔のことに詳しい方はいらっしゃいませんか?」と、誰かに紹介していただくという方法もあります。 私の場合、方言調査はこの方法でやっています。ただし、お礼は忘れずに。はがき1枚でも、きちんと出しましょう。
    ▲遠くの方言は無理? 遠くまで出かけていくとなると、交通費もかかりますし、少し難しいと思います。その場合、電話で聞くという方法もあります。でも、やっぱりお金がかかるのが欠点です。

    インターネットで調べる

    インターネットを活用すれば、家にいても調べられます。 また、ホームページによっては音声を聞くことができるものもあります。 さまざまな検索を使って、方言のページを探してみましょう。(地名と、方言という2つのキーワードで見つかるはず)「ふるさとの方言」というページでは、全国の方言に関するページがリンクされています。
    ただし、その情報がどの程度正しいのか、必ず確認を。

    白馬村・熱気球で離陸上昇中

     

    白馬村・黒菱林道の紅葉

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